沖縄大学に学食開設 60周年を記念、憩いの場に


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食堂の完成を喜び、利用する学生ら=那覇市国場の沖縄大学内創立60周年記念食堂「TERRACE 555」

 沖縄県那覇市の沖縄大学(仲地博学長)の本館ビル2階にこのほど、創立60周年記念食堂「TERRACE 555」がオープンした。多くの寄付が寄せられ、関係者の心温まる思いが詰まっており、学生らでにぎわっている。

 光が差し込む明るい店内は黒と木目を基調とした落ち着いた雰囲気で、カフェを思わせるおしゃれな空間だ。名前の「555」は大学の所在地の市国場555番地にちなんで名付けられた。沖縄大学生活協同組合が受託運営する。

 メニューには、海外からの留学生にも対応可能な英語表記があるほか、食品に含まれる豚・鶏・牛・魚介を動物のイラストマークで分かりやすく表示した。栄養バランスも一目で分かるように、赤・緑・黄の三つの食品群の栄養価を3群点数法で表示し、レシートにも記載する。

 大学生協が独自に発行する1年間の前払い式「ミールカード」(生協食堂年間利用定期券)を導入しており、学生らの健康的な食生活のために配慮されている。

 同大学生協の伊藤丈志理事長(人文学部国際コミュニケーション学科准教授)は「学内で食事ができる環境が整った」と喜んだ。人文学部こども文化学科4年の知念綾香さんは仲間と訪れ、「待ちに待った食堂ができた」と笑顔で語った。
 (中川廣江通信員)