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空飛ぶ小学生が沖縄に モーターパラグライダー単独飛行「国内最年少」 安次嶺隼君

親子3代でモーターパラグライダーを続け、将来の夢が膨らむ安次嶺隼君(中央)と父の純さん(右)、祖父の勉さん=21日、中城村

 沖縄県中城村立津覇小6年の安次嶺隼君(12)が県スポーツレクリエーション祭(県、県体育協会など主催)のモーターパラグライダー大会で1位の記録を出すなど活躍している。日本パラモーター協会によると、小学生によるモーターパラグライダーの単独飛行は非常に珍しく「国内最年少ではないか」としている。祖父の勉さん(64)や父の純さん(42)は、パラグライダーの日本選手権で上位入賞の経験があり、指導者の免許を持つ。親子3代でパラグライダーの技術向上に挑んでいる。隼君は将来の目標について、「パラグライダーのワールドカップに出場し、上位に入りたい」と意気込む。

 隼君は7日に中城村久場の中城モール裏のビーチで行われた、第21回県スポーツレクリエーション祭のモーターパラグライダー大会で中級の部に出場し、優勝した。競技では上空約150メートルまで上昇して旋回し、直径2メートルの円の中心を狙い着地する。隼君は中心から96センチの位置に着地し、1年以上の操縦経験者が競う上級の部も含め、15人が出場した中で総合1位に相当する記録だった。


県スポーツレクリエーション祭のモーターパラグライダー競技で円の中心から96センチの位置に着地し、1位の記録を出す安次嶺隼君=7日、中城村(ブルースカイ提供)

 隼君が使うモーターパラグライダーは、父の純さんがラジコンの材料を組み合わせ、電動で動くように子ども用に特別に製作した。通常、モーターパラグライダーは強い推進力のエンジンを使う。純さんが特別に製作したモーターパラグライダーは軽量化し、子どもにも扱えるようにした。

 勉さんは日本ハング・パラグライディング連盟(JHF)公認インストラクターで、過去に選手としては日本選手権や全国大会で上位入賞を果たしてきた。純さんも9歳ごろから競技を始め、日本選手権2位やワールドカップ出場経験もある。モーターパラグライダーの遊覧飛行などを手掛ける「ブルースカイ」(中城村)で勉さんが代表を務め、純さんもスタッフとして働き、パラグライダーの指導や遊覧飛行で空から見える沖縄の海や自然の魅力を伝えている。

 パラグライダーが身近な環境で生まれ育った隼君。心地よい風や上空から見下ろす広大な景色が感じられるモーターパラグライダーについて、「肌で味わえるのが楽しい」と笑顔を見せる。「大会で上級の部に出た人たちにも勝てて良かった。父ちゃんも世界大会に出たので、世界を目指したい」と語った。

 勉さんや純さんは「空を飛ぶ喜びをたくさんの人に伝える仕事に喜びを感じている」「隼が跡継ぎになってくれたらと思う」などと、期待を込めた。
 (古堅一樹)



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