FC琉球3連勝 首位固め 北九州に1―0 J3リーグ


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 サッカー明治安田J3の第26節、首位に立つFC琉球は6日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでギラヴァンツ北九州と対戦し、1―0で勝利した。琉球は3連勝となり、戦績は16勝5分け4敗で勝ち点は53。単独首位をしっかり守った。試合は琉球新報の冠試合として行われた。

FC琉球―ギラヴァンツ北九州 後半8分、決勝ゴールを決め喜ぶ中川風希(中央)と琉球イレブン=6日、タピック県総ひやごんスタジアム(喜瀨守昭撮影)

 カウンターやゴール前への浮き球のパスでゴールを狙う北九州に対し、琉球はDF陣が体を張って死守。苦しい中でも琉球はパスをつなぎ、後半8分に中川風希がシュートを押し込み、1―0で勝ちきった。琉球の次戦は13日午後6時、同スタジアムで福島ユナイテッドFCを迎え撃つ。

(2)タピスタ(琉球2勝)
琉球 16勝5分け4敗(53)
 1―0(0―0,1―0)
北九州 5勝6分け13敗(21)
▽得点者 【琉】 中川(10)
▽観客 2309人

◇GK朴、勝利呼ぶ堅守

FC琉球―ギラヴァンツ北九州 スーパーセーブ連発でゴールを死守するFC琉球のGK朴一圭(中央)

 相手に主導権を握られる苦しい展開にも、頼れる守護神で主将の朴一圭がゴールを死守し、チームを勢い付けた。1―0で接戦を制し、金鍾成監督は「(チームの)攻撃はゴールキーパーを起点にできている。厳しい試合でも何とか勝ち切ることができた」と振り返り、ゲーム内容に及第点を付けた。

 北九州は、琉球のゴール前でプレーする183センチのブラジル人選手・ダヴィにパスを集め、攻撃を展開した。当たり負けしないフィジカルの強さがあり、何度もダヴィにペナルティーエリアを割られたが、GK朴が体を張ったファインセーブで止め続けた。

 堅い守備は攻撃のリズムにつながった。後半は中央からの切り込みに加え、サイドからのクロス攻撃を仕掛けるなど、ボールを動かし続けた。

 積極的にゴールを狙い続けた後半8分、左サイドから枝本雄一郎のアーリークロスを中川風希が押し込んで先制。それが決勝点となった。

 鹿児島、沼津と上位対決を制し、さらに連勝を伸ばした。負けない琉球がまた一歩、悲願の“J2”へ近付く。

 決勝点を決め、今季の目標としていた10ゴール10アシストを達成した中川は「今やっていることを継続し、これからもどんどん点を取りたい」。琉球の躍進を後押しするストライカーの言葉は頼もしい。

 (喜屋武研伍)