キングスが連勝 秋田に71―66 Bリーグ第2戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区)は7日、秋田県のCNAアリーナ★あきたで秋田ノーザンハピネッツと対戦し、71―66で辛勝した。最終盤に詰められ苦しんだが、振り切り開幕2連勝とした。

 キングスは6日の試合同様に第2クオーター(Q)に畳み掛けて前半で41―27と引き離した。後半は秋田の泥臭いプレーに追い上げられた。ミスやアンスポーツマンファウルなどもあり、最終盤に67―64と追い上げられた。それでも、並里成のドライブや相手パスミスを誘う激しい守備を続け、勝ち切った。

 次戦は12、13日、今季初のホーム戦として沖縄市体育館で名古屋ダイヤモンドドルフィンズと2連戦を行う。

▽Bリーグ1部(CNAアリーナ★あきた、3788人)

キングス(2勝)
 71―66(17―17,24―10,19―20,11―19)
秋田(2敗)

◆選手を褒めたい

 佐々宜央HC(キングス)の話 出だしからタフな状況で前半よく乗り切った。後半は相手があきらめかけるような状況で、ミスやシュートが決められなかったが、アウェー開幕戦で勝ちきった選手を褒めたい。

◆細かい戦術に課題

 秋田との連戦を制して、開幕2連勝を決めたキングス。しかし試合は、掌握しかけた中盤から連係ミスや相手の勢いに押される内容だった。佐々宜央HCは試合後のインタビューに笑顔を見せず「ゲーム巧者の試合運びができなかった」と反省の言葉が続いた。

 6日の敗戦から修正しエナジーを上げてきた秋田に第1Q途中はリードを許したが、第2Qは堅い守備でタフショットを誘い、パス回しに乱れが生じればスチールから速攻を決めるなど前半で41―27とした。

 しかし、ホームで連敗できない秋田がリバウンドで力を発揮し、6日より精度を上げた3点弾でじわりと流れを引き戻す。一方のキングスは、競った中で状況判断がズレてパスミスが生じ、振り切れなかった。

 ドライブからのレイアップシュートを外し、直後にパスミスするなど要所で苦しんだ岸本隆一。「勝ちはしたが、個人的には積極性に欠け、自分たちで首を絞めてしまった。もっと良くなるためにハードワークしたい」と硬い表情だった。

 佐々HCはアイラ・ブラウン不在の中で勝ちきった結果を評価しながらも「行くのか行かないのか迷った時にどういうプレーするか。細かい部分が全員に共通していない」とぴしゃり。「王者チームになるため、バスケIQも高めていかないといけない」と話し、12、13の両日に沖縄市体育館で行うホーム戦までの改善を誓った。