【中国時報】仕事探しで迷子に 車いすの18歳「家計助けたい」


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 18歳の青年は生まれて間もなく病気にかかり歩くことができなくなり、車いすで生活している。普段の外出は家族が付き添う。しかし今回、彼は一人で外出し、迷子になった。青年によると、苦しい家計を少しでも助けたいと思っていた彼は思い切って外出し、仕事を探すことにした。ところが、これまで一度も一人で外出したことがなく、家を離れてすぐに道に迷ってしまった。それでもどうにか自力で車いすを押して近くの交番に助けを求めることができた。交番勤務の警官は事情を聞き、車を運転して自宅まで送り届けた。

 中正二分局南海路派出所の警官の張銓峯によると、車いすの青年が一人で派出所を訪れ、道に迷ったと訴えた。周囲には特に人影はなく、何か事情があるのではと察知し、彼を中に入れて休ませたという。会話の中で、普段は家族の付き添いで外出しているが、この日はたまたま一人だったので、自力で仕事を探したいと思い立って外出したことなどが分かった。

 警官は青年の境遇に大変同情し、政府が行っている社会福祉サービスについて説明し、仕事を申請できる関係機関を紹介したという。