那覇で風しん 2年ぶり確認 感染経路不明


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 那覇市保健所は9日、市内の医療機関を受診した1人が風しんに感染していたと発表した。沖縄県内で風しん患者が出るのは2016年以来、2年ぶり。9日までに感染経路は不明で、保健所は注意を呼び掛けている。免疫が不十分な妊婦が妊娠初期に風しんにかかると、生まれてくる赤ちゃんが難聴や先天性心疾患、白内障などをおよぼす「先天性風疹症候群」にかかるおそれがある。今年は関東地方を中心に風しんが流行し、8日時点で全国で770人が感染している。

 那覇市保健所によると、患者は40代男性。県外への渡航歴があるものの、流行の時期とずれているため、現時点では感染経路は不明としている。那覇市は市内在住で、妊娠を希望する女性に無料の風しん抗体検査を実施するなどの対策をしている。