プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは13日、沖縄市体育館で名古屋ダイヤモンドドルフィンズと戦い、79―68で勝利した。開幕戦からの連勝を4に伸ばした。前半は並里成のパスからジェフ・エアーズが3点弾を決める場面が2度あるなど、外からの攻撃が決まった。後半に入ると並里を起点に古川孝敏、ジョシュ・スコットらがインサイドでの得点を重ね、名古屋Dを突き放した。キングスの次戦は17日、京都府の向日市民体育館で京都ハンナリーズと戦う。
▽Bリーグ1部(沖縄市体育館、3261人)
キングス 4勝
79―68(21―14,21―24,22―12,15―18)
名古屋D 2勝2敗
【評】キングスは前半から並里成が攻撃の中心となり、3点弾など外からシュートが決まった。後半に入るとジョシュ・スコットがインサイドで得点し始め、アイラ・ブラウンがディフェンスリバウンドで相手の攻撃好機を奪って、11点差をつけた。
満足できない
佐々宜央HC(キングス)の話 結果的に60点台に抑えたのは良かったが、昨日よりはステップアップしているがまだ満足していない。去年勝てなかったホーム開幕戦で勝てたが、2試合続けて(攻撃で)とどめを刺しにいけていない。
この負け生かす
梶山信吾HC(名古屋D)の話 点差は開いたが昨日と同じで、あともう少しでした。選手は負けても下を全く向いていない。この負けを絶対に生かそうと話している。
◆エアーズ3点弾で主導権 26得点、内外で躍動
1点差ゲームだった12日と打って変わって、13日のゲームは今季から加入したジェフ・エアーズが5本の3点弾などチーム最多の26得点と活躍し、終始キングスが主導権を握った。79―68の11点差で名古屋ダイヤモンドドルフィンズに連勝。この日のMVPにも選ばれたエアーズは「皆さま、どうもありがとうございます」と日本語で礼を言うと、会場からは大きな歓声が起こった。
エアーズの3点弾で得点が動き始めた。キングスは前日に22得点と苦しめられた名古屋Dのジャスティン・バーレルをエアーズやジョシュ・スコットらを中心に複数人で徹底的にマークし、タフショットを打たせ続けた。
その間に並里成を中心にインサイドに攻め込みながらも、外でフリーになったエアーズ、古川孝敏、田代直希らが3点弾を沈め、42―38で折り返す。
後半はゴール下でスコットが得点を重ね始める。エアーズはインサイドでも得点を決めながらも、外からのシュートが決まり、最後の岸本隆一のシュートをアシストでお膳立てすると両手を挙げて、喜んだ。
エアーズは206センチと大柄ながら佐々宜央HCから「アウトサイドのタッチがいい選手」と評価する。
ホーム2連勝も含め開幕から4連勝とチームが好調をキープしている状況にエアーズは「好スタートをしているがまだまだ成長できる。ピークはプレーオフに持っていけるように成長していきたい」と意気込んだ。
(屋嘉部長将)