「世界的な選手育成」 コザハンドボール協設立


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コザハンドボール協会の設立を祝して開かれた祝賀会

 【沖縄】ハンドボールを通した青少年の健全育成や地域社会ネットワークの構築などを目的に、沖縄市で「コザハンドボール協会」がこのほど設立された。地域ぐるみのハンドボール協会設立は、浦添市や名護市、宜野湾市に次いで県内で4番目。記念祝賀会が7月、沖縄市のNBCで開かれ、関係者120人以上が出席し、新たな門出を祝った。

 沖縄市内では15年前、小学生クラブチーム「コザクラブJr」が結成され、子どもの居場所づくりや健全育成に取り組んできた。クラブチーム結成は、全国小学生大会や全国中学生ハンドボール選手権での活躍に寄与してきたという。

 だが、指導者の転勤や全国大会への出場に伴う経済的負担、中学卒業後の生徒たちの居場所がなかったことなどが長年課題に挙げられていた。

 新たに設立したコザハンドボール協会は、これまで個々に活動していた父母会や小中高の選手、一般チームや関係団体も巻き込み、包括的な選手の人材育成、支援などを目的に掲げる。協会設立で、小・中・高・一般それぞれの大会を連携して運営でき、幅広い世代間の選手交流にも期待がかかる。

 専務理事を務めるコザ高校ハンドボール部の神里太監督は「五輪のキャンプ誘致や世界で活躍する選手を招待し、市内の人材の底上げも図りたい」と話す。さらに、コザクラブJr出身の選手がU―19(19歳以下)の日本代表や強化選手にも選ばれていることから「ここ沖縄市から世界で活躍する、五輪に出場するハンドボール選手が将来出るかもしれない」と期待を寄せている。