マイコンカー技術競う 沖縄県内工業高生大会 幸地、比嘉さん優勝


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モデルカーのレースを見守る参加者ら=9日、沖縄市の県立美里工業高校

 【沖縄】沖縄県内の工業高校生がマイコンを搭載した完全自走式のモデルカーの完走と早さを競う「ジャパンマイコンカーラリー2019県大会」(主催・県工業教育研究会、県高校文化連盟)が9日、沖縄市の美里工業高校で開催された。県内8工業高校から80人、47台が出場。アドバンスクラスで、南部工業高校の幸地海飛さん(16)と比嘉信太さん(16)が優勝した。

 マイコンカーは、操作手順が事前にプログラミングされ、コースに記された白線から位置情報を読み取って自走する。出場者はプログラム力やアイデアを競い合う。今年から、搭載したカメラで撮影した画像を解析しながら走行する画像処理クラスも設けられ、より高度な技術が求められる。

 幸地さんは「予選では脱線したが、プログラミングを変えて完走できた。九州はレベルが高いので勝つために努力したい」と話した。

 沖縄工業高校の下野智昭教頭は「自動車の走行でも安全性の高い技術が求められている。九州大会に向けて、しっかりマシンの調整をしてほしい」と講評を述べた。

 アドバンスクラスの優勝者を含め、ベーシッククラス、画像処理クラスから計9チームが11月に鹿児島県で開催される九州大会に派遣される。