県地域保健課は17日、新たに2人の風疹患者が確認されたと発表した。今月に入って県内で2年ぶりの風疹患者が確認されて以来、計4人になった。感染ルートは不明だが、2人とも県内で感染したとみられる。ことしは首都圏を中心に風疹が流行し、全国の患者数は1100人を超えており、県は警戒を強めている。
新たに判明したのはいずれも那覇市在住で、20代女性と40代男性。女性は7日に発疹が現れ、8日に発熱した。男性は8日に発疹が出たものの発熱はしていない。
風疹は2~3週間の潜伏期間を経て、発熱や発疹、リンパ節が腫れるといった症状が出る。特徴的な症状が現れないケースもある。飛沫や接触によって感染するが、麻疹ほど感染力は強くない。県は定期予防接種対象者へ早めの接種や、手洗いや「咳エチケット」などの防止策の実施を呼び掛けている。【琉球新報電子版】