いい人は要注意! 多様な詐欺手法、寸劇で 消費者センターの仲宗根さん、小那覇さん


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訪問販売などの悪質な手法を寸劇で分かりやすく説明する仲宗根京子さん(左)と小那覇涼子さん=17日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 第89期新報女性サロン第4回講座が17日、沖縄県那覇市の琉球新報ホールで開かれ、NPO法人消費者センター沖縄理事の仲宗根京子さんと小那覇涼子さんが「かしこい消費者になるには」を演題に講演した。仲宗根さんは近年、詐欺手法の多様化や中高年を狙った投資商法の増加が顕著になっているとし「少しでもおかしいと思ったら自分だけで判断せず、まずは家族や消費者センターに相談して」と呼び掛けた。標的になりやすい高齢者については、家族や地域で見守ることが大切だと強調した。

笑いに包まれながらも、悪質な業者のケースの話を真剣に聞く参加者ら

 講演では参加者を対象に、詐欺に引っかかりやすい性格かどうかを見抜く「いい人度チェックテスト」も実施した。小那覇さんは「沖縄は心優しい人が多いが、自分に限っては大丈夫と高をくくらないで」と訴え、詐欺の傾向やクーリングオフ制度の正しい知識を身に付け、冷静に判断する力を養えばトラブルは回避できると説明した。

 講演を聞いた吉野敏子さん(79)=那覇市=は「明日はわが身と思って真剣に聞いた。多様化する詐欺の手法と、対処法がとても勉強になった」と感想を話した。