乳がん、食習慣で予防 ピンクリボン支援 南雲さん講演


社会
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講演する乳腺専門医の南雲吉則氏=19日夜、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 乳腺専門医の南雲吉則氏による講演会「なぜ乳がんになるのか、どうしたら防げるのか~Dr.ナグモの若返り健康法」(琉球新報社主催、メガネ一番協賛)が19日、沖縄県那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。講演は、乳がんの早期発見・早期治療を呼び掛けるピンクリボン運動支援企画。南雲氏は「生活習慣の乱れはがんにつながる。食生活を見直し、沖縄の健康長寿を取り戻そう」と強調した。

 南雲氏は、白米やパンなど精製した糖質や、塩・化学調味料の摂取を控える必要があると指摘。代わりとして「エゴマ油やアマニ油などのオメガ3脂肪酸とポリフェノールが含まれる完全栄養食品を食事に取り入れることが重要」と話した。

 過度のアルコール摂取や肥満はがんの再発・死亡リスクを高めると説明し、「人生の長期目的は家族や友人との日常だ。健康で幸せな生活を送ろう」と語り掛けた。那覇市から訪れた知花むつみさん(51)は「油の使い分けを意識したことはなく勉強になった。無理なく小さなことから取り入れていこうと思う」と話した。