キングス圧勝 三遠に96―63 Bリーグ第6戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区)は20日、愛知県の豊橋市総合体育館で三遠ネオフェニックス(中地区)と対戦し、96―63で圧勝した。現時点の成績は5勝1敗。前半はキングスのターンオーバーから、勢いある三遠に得点を許して40―38の接戦となった。しかし、第3クオーター(Q)は激しい守備に切り替えると、三遠のタフショットから素早い攻撃につなげ、第3Qだけで30得点を奪って突き放した。後半は余裕を持った試合展開で多くの選手が得点に絡むなど、圧倒した。次戦は21日、同体育館で三遠とアウェー2戦目を行う。

琉球 5勝1敗
 96―63(22―23,18―15,30―12,26―13)
三遠 1勝5敗

◆後半よく修正できた

 佐々宜央HC(キングス)の話 前半はキングスらしくない守備だった。昨年と違うメンバーでまだフィットしてないが、後半はよく修正できた。三遠は後半、外国人選手がファウルアウトでいなくなったため、キングスがリードを広げることができた。明日も同じ展開だと思わず、引き締めていく。

◆激しい守備 奏功

 新たなチームとして攻撃的な布陣となった一方で、守備の精度に課題を残したキングスだが、三遠戦では後半に激しい守備からリズムを作り出し、大勝した。勝負どころで競り負けて初黒星を喫した京都戦から、再び上方修正した。佐々宜央HCも「前半の苦しい時間を我慢して、強気にプレーしたことは明日につながる」と語った。

 前半は双方ともにピックアンドロールを起点に攻めたが、キングスはミスから失点する悪い場面が目立つ。その中でも須田侑太郞や古川孝敏のシュート、ジョシュ・スコットのリバウンドで粘り、主導権は渡さない。攻撃の選択肢を増やすため、久しぶりにスターティング5を外れた岸本隆一も3点弾で活躍したが、接戦が続いた。

 後半は「本来、守備が主になるチーム。激しさを取り戻して守備からいこう」(岸本)と、出だしから橋本竜馬や岸本らが重圧の激しい守備を展開。三遠のペースが停滞し、タフショットが目立ち始めると、キングスが一気に畳みかけた。第4Q序盤に三遠の外国人選手がファウルアウトすると、終盤はキングスの流れとなった。

 守備を中心に勝ちきった試合内容に、岸本は「個人的にも守備でチームに貢献できた。僕らの激しさで三遠を上回ったが、これは紙一重。明日も激しくやりたい」と、気を引き締めた。