FC琉球 初5連勝 粘り強く攻めて逆転 J3


社会
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 サッカーの明治安田J3の第28節、単独首位を走るFC琉球は20日、鳥取県のとりぎんバードスタジアムでガイナーレ鳥取(5位)と対戦し、3―1で勝利した。クラブ初の5連勝を達成し、戦績は18勝5分け4敗で、勝ち点は59とした。前半に先制された琉球。しかし後半に猛追を仕掛け、9分に富樫佑太が1点返し同点に追いつくと、ロスタイムに枝本雄一郎、中川風希が1点ずつ追加し、逆転勝利を果たした。琉球の次戦は28日、長野県の南長野運動公園総合球技場でAC長野パルセイロとアウェー戦を行う。

(2)とりスタ(琉球1勝1分け)
琉球 18勝5分け4敗(59)
 3―1(0―1,3―0)
鳥取 11勝6分け9敗(39)
▽得点者 【琉】富樫(15)枝本(6)中川(13)【取】西山(5)
▽観客 3034人

◇「勝つサッカー」体現、昇格間近

 前半で先制された琉球だったが、全員が粘り強く守り、攻め続けた末に3―1で逆転勝利を収めた。金鍾成監督が掲げる、「1点失うリスクを背負っても攻め続ける『3―1で勝つサッカー』」を体現したゲームだった。試合後に指揮官は、「厳しい流れでも、カウンターを恐れずに行けたのが良かった」と納得の表情を見せた。

 外国人選手3人を前線に置き、積極的に攻撃を仕掛けて来た鳥取。前半13分にコーナーキックで先制を許した。しかし琉球の選手らも細かいパスで攻撃をつなげ、クロス攻撃、中央からの縦パスなどを粘り強く仕掛け続けた。

 後半9分、集団からゴール前に空いたスペースを見逃さなかった富樫佑太の同点弾で追いつく。両チームとも攻撃の手を緩めずに、何度も決定機をつくったが、堅守で得点は生まれない。緊張感が張り詰める中、ロスタイムへ突入すると、枝本雄一郎がこぼれ弾を押し込んで逆転。立て続けに中川風希がダメ押しの追加点を決め、劇的な逆転勝利を収めた。

 残すは5試合。J2昇格が手に届くところまで迫ってきた。昇格間近にも枝本は「もっと点を取れるよう、改善しないといけない」と気を緩めず、次戦に臨む。

◇よく決めてくれた

 金鍾成監督(FC琉球)の話 競り合う中で、最後までやり切るか、シュートを入れるか入れないかは選手たち次第だが、よくこういう状況の中で3点決めてくれた。あと一つ二つ勝てば(J2)昇格。勢いに乗って早く決めたい。