村民ら藻場を観察 今帰仁、不発弾発見現場近く


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ウッパマビーチについて説明を受ける参加者ら=20日、今帰仁村(北限のジュゴン調査チーム・ザン提供)

 【今帰仁】ジュゴンの回遊が確認されている沖縄県今帰仁村運天のウッパマビーチ周辺の環境を知ってもらおうと、北限のジュゴン調査チーム・ザンと村民有志は20日、観察会を開いた。

 ビーチ沖合では2016年8月、米国製の不発弾11発が見つかり、村は当初、不発弾を発見地点付近の海中で処理する方針だった。

 しかし、調査チーム・ザンと村民有志は7月、村に対し海上自衛隊に海中処理以外を要請するよう求める要請文を提出。村は「保護団体の要望を勘案して、処理法について自衛隊に要請したい」としている。

 20日の観察会には、村民ら15人が参加し、浅い海域に生えている海藻藻場などを観察した。

 北限のジュゴン調査チーム・ザンの鈴木雅子代表は「ウッパマビーチのような自然海岸は減少しており、それと連動してジュゴンも減少している。参加者も私たちもそれを再認識できた」と話した。