キングス敵地2連勝 三遠に91―60快勝 Bリーグ第7戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区)は21日、愛知県の豊橋市総合体育館で三遠ネオフェニックス(中地区)と対戦し、91―60で快勝し、アウェーで2連勝した。

 第1クオーター(Q)から内外の守備を固めたキングスは三遠の3点弾も封じ、さらにターンオーバーも誘って26―17と流れをつかんだ。その後は守備で常に重圧をかけ続けた。攻撃では並里成を中心としたユニット、岸本隆一と橋本竜馬コンビの第2ユニットなど、全員でうまくプレータイムをシェアして攻勢を緩めず、最後まで圧倒し続けた。次戦は24日、沖縄市体育館で大阪エヴェッサと対戦する。

 ▽Bリーグ1部(豊橋市総合体育館、1985人)
キングス(6勝1敗)
 91―60(26―17,19―10,22―13,24―20)
三遠(1勝6敗)

◆連日のいい展開

 佐々宜央HC(キングス)の話 20日に引き続き、ディフェンシブな展開にできた。攻撃でも90点台に乗せて、2連勝できて良かった。

◆充実の戦力、存分発揮

 三遠とのアウェー2戦目も31点差でキングスが圧勝した。20日はミスで立ち上がりにつまずいたが、本試合では守備の連携で三遠の攻撃を封じると、選手層の厚さを証明するように多くの選手が活躍し、最後まで主導権を離さなかった。佐々宜央HCは「シゲ(金城茂之)や寒竹(隼人)らが、プレータイムの厳しい中で最後まで戦ってくれる。(普段は)出てない選手がファイトするのは、チームのバロメーターだと思う」と、全員バスケでの勝利に手応えありの表情だった。

 序盤からマークマンへのプレスやパスコースを抑えるディナイなど、リング下まで固めた守備が機能する。須田侑太郎や岸本隆一らのスチールからの攻撃で点を奪うと、三遠を前半だけでターンオーバー10と苦しめた。

 守備から流れをつかむと、並里成が味方のシュートチャンスを作るパス回しで躍動し、岸本や古川孝敏らが貪欲にリングを狙う。外れてもジョシュ・スコットらがリバウンドからセカンドチャンスにつなげた。第4Qは三遠が積極的に仕掛けてきたが、石崎巧や寒竹、金城らがうまくはねのけた。

 26得点、12リバウンドで勝利に貢献したスコットは、「これまでの指導者から、リバウンドは自分から飛びつくものだと教わったことを実行している」と、笑顔。古川は「昨季2連敗した相手に2連勝できたのは大きい」と、語った。