沖縄空手の神髄「平和の武」体現 5重鎮、「空手の日」演武


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
10月25日の「空手の日」を記念し、奉納演武を披露する(右から)佐久川政信氏、平良慶孝氏、阿波根直信氏、島袋善保氏、仲本政博氏=25日、豊見城市の沖縄空手会館特別道場「守禮之館」

 10月25日の「空手の日」を記念し、沖縄空手界の重鎮による奉納演武が25日、豊見城市の沖縄空手会館であった。関係者や海外の空手家ら約200人を前に、重鎮らは世界に誇る沖縄空手の神髄を堂々と披露し、「空手発祥の地・沖縄」を国内外に広く発信した。

 沖縄伝統空手道振興会の喜友名朝孝理事長はあいさつで、仁義と礼を重んじ、戦後の沖縄復興の一助ともなった空手が「平和の武術」だと強調。「来年はぜひ平和の礎で奉納演武を大々的にやりたい」と意欲を見せた。

 奉納演武では、佐久川政信氏(少林寺流、範士九段)が「徳嶺ぬ棍」、平良慶孝氏(松林流、範士十段)が「泊チントゥ」、阿波根直信氏(小林流、範士十段)は「クーサンクー大」、島袋善保氏(少林流、範士十段)は「セイサン」、県指定無形文化財保持者の仲本政博氏(古武道、範士十段)は「前里のヌンチャク」をそれぞれ披露した。

 28日には那覇市の国際通りで、空手の日記念演武祭が開催される。