空手通じ つなぐ絆 沖縄・兵庫 障がいある競技者交流


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空手の稽古を通して交流を深めた沖縄と兵庫の参加者=27日、豊見城市の沖縄空手会館

 沖縄と兵庫の障がいがある空手競技者が交流する「障がい者空手道親善サミットin沖縄2018」(主催・障がい者空手道普及プロジェクト)が27日、豊見城市の沖縄空手会館で初めて開催された。

 沖縄から5人、兵庫から29人が参加し、約1時間半、合同で稽古した。県空手道連合会の具志川光彦事務局長や剛柔流沖縄館空手道協会那覇道場の外間千博館長などが指導にあたった。

 講師と引率者を務めた兵庫県障がい者空手道部会空手道播磨の田中博之師範は「今回習った形を兵庫に持って帰り、普段の稽古に取り入れたい」と語った。県障がい者スポーツ協会の仲根建作副理事長は「沖縄は空手の発祥地だが、障がい者空手の競技者同士があまり連携できていない」と指摘。「今回の交流会を機に、県内でもネットワークを作っていきたい」と意気込んだ。

 兵庫から参加した安井元信さん(17)は「普段は練習していない難しい形を習ったが、楽しかった」と顔をほころばせた。