「落下物で事故」4倍 沖縄・空港自動車道 9月末現在で78件


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 沖縄自動車道と那覇空港自動車道で、資材や脚立といった落下物による事故が後を絶たない。県警交通機動隊によると、今年9月末までに78件の物損事故が発生し、2017年同期比で57件増と4倍弱に増えた。同隊は「積載物が落ちないようカバーを掛けたり、ロープをくくりつけたりする措置を取ってほしい」と注意を呼び掛けている。

 同隊は落下物が多い背景について、「県内経済が盛況で物流など搬送が多く、対策を取る時間が少ないのかもしれない」と分析する。過去には落下したアルミ製脚立が後続車に当たり、フロントガラスが割れるなど大事故につながりかねない例もあった。

 沖縄自動車道の落下物は16年度が約2千件、17年度は約3千件と増加傾向にある。沖縄高速道路事務所は建設や運送、レンタカー業の関係者でつくる落下物協議会を6月に立ち上げ、注意喚起を図っている。