地域ポイント開発 琉球インタラクティブとサツドラ 新会社設立、決済サービスも


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浅井良社長

 インターネットベンチャーの琉球インタラクティブ(宜野湾市、臼井隆秀社長)と北海道のドラッグストアチェーン「サツドラ」などを統括するサツドラホールディングス(札幌市、富山浩樹社長)グループのリージョナルマーケティング(RM)は30日、両社の合弁会社「リージョナルマーケティング琉球」を設立したと発表した。29日付。今後、訪日外国人観光客(インバウンド)対応に向けたモバイル決済サービスの沖縄県内での導入支援や地域共通ポイントの共同開発などを進めていく。

 出資割合はインタラクティブ側が60%、サツドラ側が40%。RMは北海道で、地域共通ポイントカード「EZOCA(エゾカ)」を展開するなど、地域マーケティング事業のノウハウを持つ。新会社で構築したシステムなどは、サツドラグループでも活用していく予定。

 新会社の社長には、琉球インタラクティブの浅井良氏(29)が就任した。浅井氏は「観光客がスムーズに観光体験をできるようにツールを提供したい。多言語対応などで総合的に生産性を上げる支援をしたい」と話した。1年間で県内約千店舗へのサービス提供を目標としている。

 合弁会社の設立は、琉球インタラクティブとサツドラホールディングスが7月に締結した基本合意に基づいている。両社は沖縄と北海道で商圏が競合しない利点を生かし、共同マーケティングや地域通貨の共同開発などを進める。