保育士不足で3歳児の募集停止 糸満西崎こども園 民間で対応


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 【糸満】沖縄県糸満市は、保育士不足を理由に市立西崎こども園の19年度の3歳の募集を休止していることが1日分かった。市内の公立こども園と保育所で勤務する臨時保育士約60人のうち、約20人が本人の都合で19年4月からの契約を更新しないという。市は西崎地域に民間の保育園があることなどを挙げ「全体的な保育士不足。公立園全体をバランスよく総合的に見て、募集休止を決めた」と説明する。

 市は市立幼稚園と保育所を整理統合し、19年度までに「認定こども園」への移行を進めている。市立西崎こども園は18年4月に開園したばかりで、同時期に開園した市立潮平こども園は、定員不足で19年度からの休園が決まっている。

 市立西崎こども園は3~5歳を受け入れている。1日現在、3歳は定員20人に対し9人、4歳は25人に対し22人、5歳は30人に対し25人が通う。近隣で0~2歳を預かる小規模保育事業所と連携を図り3歳児を受け入れていたが、民間施設で対応する。

 市内の公立園で勤務する保育士は約120人で、そのうちの半数が半年契約の臨時職。市は保育士の養成講座や説明会を開催するなどして確保に努めたが集まらなかったという。