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シリアの武装勢力に拘束されていた戦場ジャーナリストの安田純平さんが約3年4カ月ぶりに帰国したことが話題になっている。
無事に帰国したことを安心した人もいれば、危険な地域に行ったことを責める人も出てきた。
帰国してからテレビのワイドショーでもネットでもよく取り上げられていますね。

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今回は安田さんを批判するための材料として、戦場カメラマン・渡部陽一さんが「戦場取材の掟」としてまとめられた文章がネット上で拡散した。
この「掟」では、“捕まるやつはその時点でジャーナリスト失格”など8つの項目がまとめられていたが、渡部さん本人が「このような話はしたことがない」と、この文章が創作であることを明言している。
また「安田純平は病院の精密検査を拒否している」などの不確かな情報も出回り、そうしたうわさが重なって「安田純平は捕まったふりをして、身代金を武装勢力と分け合っている」とした「自作自演説」なども出てきた。
うーん、どうしてそうなるんですかね。

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こうした不確かな情報に関してはすぐに飛びつかず、待つ姿勢が大事だ。
デマかもしれない情報を根拠にして、偉そうに他人を批判することはものすごくかっこ悪い。
批判は個人を攻撃するための「武器」ではなく、それをきっかけに前向きな考え方や行動を促す「薬」にもなる。
ただそのように使うためには、事実をしっかりと確認した上で覚悟を決めて批判をすることが大事だ。
そうですよね。

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また「ネットやSNSが発達した時代だから、危険な場所へ行って取材する必要はない。現地の情報は現地の人たちがネットに投稿する」とした意見も出てきているね。
しかし「掟」デマなどでも分かるように、SNSでは正しい情報と合わせてうわさなども拡散される。
正確な情報を伝えるためにも「現地での取材」はとても大切な作業なんだ。
意識します。

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スマホ・ネット・SNSが発達した現代では、さまざまなニュースが速報として入ってくる。そして速報に対して誰もが意見を表明することができるようになったんだ。
こうした構造のため、みんなの思い込みやうわさなども爆発的なスピードで広がる。だからこそ、深呼吸して冷静になり、確認する姿勢が大事だね。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。