キングス、A東京に快勝 Bリーグ第11戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区)は2日、東京都のアリーナ立川立飛でアルバルク東京(東地区)と今季第11戦を行い、67―53で競り勝った。

 キングスは第1クオーター(Q)から果敢な守備で東京のシュート成功率を下げ、26―10と引き離して主導権を握った。その後は試合状況が移り変わる中でも常に10点差以上を維持し、東京の巻き返しを許さなかった。

 次戦は3日、同アリーナで東京とのアウェー2戦目を行う。

キングス(9勝2敗)
 67―53(26―10,15―17,14―12,12―14)
A東京(8勝3敗)

◆今日の勝ちでかすぎる
 佐々宜央HC(キングス)の話 選手には「今日は全部出し切れ」と言っていたので勝ち切って良かった。40分間、今日は守備においてベストパフォーマンス。まだ、完璧ではないので明日も整えていきたい。今日(の勝ち)はでかすぎるっすね。

◆守備機能、昨季王者倒す

 第1Qから守備でマンツーマンやゾーンを使い分け、プラン通りにA東京の出鼻をくじくことに成功したキングスが、14点差をつけて競り勝った。今季課題だった守備面が機能し、勝利をつかんだだけに、佐々宜央HCも「でかすぎる(1勝)」とかすれた声で喜んだ。

 昨季王者を相手に、高い位置の守備でマッチアップして簡単に内を割らせない。外につなげてもプレスをかけ続けると、東京をタフな場面に追い込んでシュート成功率を下げさせた。

 ここから、試合を掌握すると、今季初のスターティング5に選ばれた田代直希が、タイミングを外すドリブルからアイラ・ブラウンの得点につなぐなど、柔軟なプレーで仲間を活気づけた。第2Q以降は、東京が反転攻勢につなげたい場面で、ジェフ・エアーズがブロックショットを決め、橋本竜馬は要所で3点弾を沈めるなど、最後まで緊張感を切らさずにしぶとく戦い抜いた。

 昨季のチャンピオンシップ(CS)では力を発揮できなかった田代だが、昨季王者相手のの活躍に「(前季の)CSを超えられた」と語った。古巣を相手に奮起し、ダンクで65点目を決めたエアーズは「今日の勝利はリセットし、明日も40分間、自分たちのバスケをしたい」と力を込めた。