軽便駅舎でブックカフェ 資料館PR企画 音楽や読書満喫 沖縄・与那原


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絵本や古書などを開いて会話する人たち=10月28日、与那原町の軽便与那原駅舎展示資料館

 【与那原】沖縄県与那原町の町立軽便与那原駅舎展示資料館で10月28日、与那原駅舎ブックカフェが開かれた。より多くの人に同資料館を知ってもらうきっかけにしようと、与那原町と同資料館が主催した。館内では古書や絵本が展示販売された。資料館外の広場では、飲み物や軽食も販売され、ギターやウクレレなどのライブも開催された。会場は、青空の下でパンやコーヒーを片手にのんびりと本を読む大人や、音楽や読み聞かせを楽しむ親子連れでにぎわった。

 軽便与那原駅舎展示資料館の職員・知念千沙里(ちさと)さん(24)は「軽便与那原駅舎のことを知らない人やまだ来たことがない人に来てもらいたい」と企画の動機を語った。同資料館では年に3、4回のイベントを企画しているがブックカフェは初めて。

 ボーダーインク、小雨堂、ブッキッシュ、小鳩屋が協力し各地で出店している「浮島書店」が、約700冊の本を展示販売した。同資料館では、普段からボーダーインク出版の鉄道に関する本を販売しており、今回の企画につながったという。

 町商工会の会員でもある中村活版印刷所も出店し、軽便鉄道のイラストを使った活版印刷体験や、軽便鉄道グッズの販売もあった。

 会場を訪れた幸地美加さん(42)=与那原町=は「町内に住んでいるが、なかなか駅舎に来る機会がなく初めて来た」と話し、「本屋やカフェなどいろいろ楽しめていい。駅舎の歴史も紙芝居などで分かりやすく学べて本当に良かった」と満足そうに語った。