琉球J2昇格、J3優勝決める


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
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 サッカーの明治安田J3第30節、首位を独走するFC琉球は3日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでリーグ3位のザスパクサツ群馬と対戦し、4―2で勝利、J3優勝とJ2昇格を同時に決めた。

 琉球のシーズンの総得点は29試合で64点、失点は31。J3リーグ屈指の攻撃力で、球団創立15年、J3参入5年目で悲願を達成した。

 琉球はこの日、開始早々の2分に、富所悠のフリーキックに中川風希が頭で合わせ先制した。16分に和田凌、後半4分には富樫がゴールを決め、優位に試合を進めた。1点を返された直後の後半21分には、中央付近から抜け出した中川が相手GKとの一対一で、ボールを浮かせ2点目、群馬を突き放した。琉球はこれまで見せてきた破壊力ある攻撃力を大一番でも発揮した。

 琉球の今季の通算成績は19勝6分け4敗で勝ち点は63。2位・鹿児島(勝ち点48、残り4試合)と4位のアスルクラロ沼津(勝ち点45、残り5試合)は3日は試合がなく、3位の群馬は琉球に敗れ、勝ち点は47(残り4試合)のまま。琉球が残り3試合を全敗し、上位チームが全勝しても、琉球が勝ち点で上回るため、この日でリーグ優勝とJ2自動昇格となる2位以内が確定した。

 琉球は1年目の9位から、9位、8位、6位と徐々に順位を上げてきた。今季は「3対1で勝つ」サッカーがチーム内に浸透し、第1節・富山戦を4―3で白星発進すると、その後も好調を維持した。5月の第9節ガンバ大阪U23に2―1で勝利し、次節は秋田にスコアレスドローで引き分けて以降、システムを4―1―4―1に変更し、攻撃力に磨きがかかった。戦負けなしで4カ月間の無敗街道を突き進んだ。

 勝負どころの9月は、鹿児島、沼津との上位との直接対決を4―0、4―1で勝ち天王山を制し、J2昇格へ向けて加速していった。

 琉球はJ2昇格に必要な「J2クラブライセンス」も取得しており、昇格に必要な条件を満たしている。
 現在J1が18チーム、J2が22チーム、J3は17チーム。【琉球新報電子版】