社会

測量業者が無断伐採 石垣陸自配備 地主、国の手法「強権」

陸上自衛隊配備が計画される石垣市平得大俣の駐屯地建設予定地とその周辺=2018年2月、石垣市平得(小型無人機で撮影)

 【石垣】沖縄県石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画に関し、配備予定地で沖縄防衛局が発注する測量業務において、委託業者が地権者に無断でくいを打ったり樹木を伐採したりする作業を行っていたことが、4日までに分かった。防衛局は「業者との調整を密にした上で実施するなどの対応が必要だった」とした。

 地権者の男性によると、9月12日に所有する農園にくいが打たれていることや、樹木が一部伐採されていることを発見。地権者の求めに応じて10月30日に防衛局職員が現場を確認し、委託業者のミスを認めた。

 防衛局職員は今月2日に地権者の自宅を訪れ、「業者の不手際で迷惑をかけて申し訳ない」とする内容の文書を提出した。

 併せて、農地が用地取得の範囲に含まれないとの説明もしたという。

 地権者は「『業者のミスで』との色合いが強い。防衛局が事前に伝達するなど丁寧な対応をしていれば、このような事態は起こらなかった」として受け取りを拒否し、新たな文書の提出を求めた。

 また、地権者は「配備計画当初から既成事実の積み重ねに終始し、情報交換などをないがしろにしてきた結果としてこのような事態が引き起こされた。強権的に配備されることには反対する」と述べた。