県勢最多27人入賞 技能五輪アビリン 金4人、団体「挑戦賞」


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技能を発揮し活躍したおきなわ技能五輪・アビリンピック2018の参加者=5日、那覇市の奥武山公園陸上競技場

 県内で初めて開催された第56回技能五輪全国大会と第38回全国アビリンピックの合同閉会式が5日、那覇市の奥武山公園陸上競技場で開かれた。各競技の上位入賞者が表彰され、県勢は両大会合計で4人が金賞を受賞するなど、過去最多の合計15種目27人が入賞した。

 沖縄県は団体でも、全国技能士会連合会会長賞(特別賞)と18歳以下の選手が活躍した県に贈られる未来への挑戦賞を受賞した。最優秀技能選手団賞には愛知県が選ばれた。次回の技能五輪とアビリンピックは2019年11月に愛知県で開催される。

 県勢は技能五輪で18人が入賞。日本料理競技で、ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城の當山咲良さん(22)が、レストランサービス競技でザ・テラスホテルズの知念栞子さん(21)が金賞を受賞した。アビリンピックは9人が入賞。建築CAD競技で創建設計事務所の知念靖さん(33)が、フラワーアレンジメント競技で中部農林高の太田守紀さん(17)が金賞に輝いた。

 大会推進協議会事務局によると、データの残る13年以降、県勢が両大会で金賞を受賞したのは初めてという。銀賞以下の受賞も、13年から17年までの両大会合計23人を1大会で上回った。

 地元開催を見据えて早い時期から選手の育成に注力したことや、企業が取り組みを強化したことが実を結んだとみられる。

 技能五輪の県選手団長を務めた仲本豊県職業能力開発協会会長は「選手一人一人が頑張った結果だ。本当にうれしい。今後のキャリアにつなげてほしい」と話した。アビリンピック選手団長の湧川昌秀県社会福祉協議会会長は「みんな真剣に取り組んでいた。沖縄はサービス系が得意分野で、全国と十分に勝負できる腕を持った選手がいた」と話した。