那覇国税が告発初公表 飲食店3500万円脱税疑い


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 沖縄国税事務所は8日、所得約1億2300万円を隠して所得税と法人税合計約3500万円を脱税したとして、那覇市の飲食店経営会社「夢職人」を法人税法違反で、代表の男(57)を所得税法違反で、国税通則法に基づき那覇地検に告発したと発表した。告発はことし3月22日付。同地検によると現在は捜査中で、起訴などはしていないという。沖縄国税事務所は2017年6月に、告発した全事案を公表すると発表しており、実際に公表されたのは今回が初めて。

 同国税事務所によると男は、個人経営していた那覇市内の飲食店で、従業員の給料を実際の額から水増しして計上したり、働いていない従業員の給料を架空計上したりして、11年分から14年分にかけて所得約9500万円を隠して過少申告し、所得税約2800万円分を脱税した疑いがある。男は14年9月から飲食店を経営する会社「夢職人」を設立し代表取締役に就いた。同社では個人経営の時と同様の手口で15年8月期の所得約2800万円を申告せず、法人税約700万円を脱税した疑いがある。

 沖縄国税事務所は、店舗名や詳細な業態を明らかにしていない。一般的に修正申告をした後に本税と重加算税などを支払うが、今回の問題で既に支払われたかについても公表していない。