キングス、完敗喫す 千葉に66―84 Bリーグ第15戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区)は11日、千葉県の船橋アリーナで千葉ジェッツと今季第15戦を行い、66-84で敗れた。今季の成績は11勝4敗となった。

 10日は僅差で千葉を振り切ったキングスだが、11日は出だしからエナジー全開の千葉に押された。千葉の堅い守備にボールがつながらず、外国人選手が奮闘したが、勢いで千葉を上回れなかった。試合経過とともに個々の選手が調子を上げる千葉に対して、キングスは打開策が見つからず、点差を広げられていった。

 次戦は17、18の両日、沖縄市体育館でアルバルク東京とホーム2連戦を行う。

▽Bリーグ1部(船橋市総合体育館、5423人)
千葉 11勝4敗
84-66(16-15,27-17,22-20,19-14)
キングス 11勝4敗

◆負け以上に展開残念

 佐々宜央HC(キングス)の話 負けた以上に試合展開が残念。チームも僕も今、試されている。苦しい時にいかに良いプレーができるかが僕らプロフェッショナル。来週の(アルバルク東京との)2試合はシーズン最後の試合というぐらいの気持ちで臨みたい。

◆圧倒され、立て直せず

 10日は僅差で勝利したキングスだが、11日はホームでの連敗を阻止したい千葉の高いエナジーに圧倒され、66-84で大敗した。苦しい状況を立て直せなかった内容に主将の岸本隆一は「自滅というか、10日にできたことができなかった。負けた理由はシンプルだ」と敗戦を受け入れた。

 10日の最終盤、千葉に2点差まで迫られた雰囲気が続いていたような試合の入りだった。先制したが、ゴール下からしっかり堅めた千葉の守備をうまく崩せない。第1Qは15-16と踏ん張ったが、第2Qから崩れた。

 24秒の攻撃時間内にシュートを打てず、守備から速攻の場面でもボールを奪われてしまう。ハッスルプレーでホームのファンを沸かせる相手に、ジェフ・エアーズやジョシュ・スコットらが奮闘したが好プレーが続かなかった。ターンオーバーは千葉の倍の16。リバウンドから得点につなげるセカンドチャンスポイントは千葉14点に対し、琉球は4点。完敗だった。

 昨季はチャンピオンシップ準決勝も含め千葉に1勝5敗。10日は辛勝したが、けが人の多さに悩む千葉に2連勝できなかった。千葉県出身の田代直希は「やりたいバスケを止められた時に我慢できず、遂行するのが鍵だったができなかった。アルバルク東京も僕らが崩れないことが鍵になる。皆で声掛けし改善していきたい」と切り替えた。