コラソン8連敗 トヨタ車体に22-33 JHL


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琉球コラソンートヨタ車体 前半、鮮やかにシュートを決めるコラソンの俣野志樹=11日、ANA ARENA 浦添(古堅宗陽撮影)

 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは11日、ANA ARENA 浦添(浦添市民体育館)でトヨタ車体と対戦し、22―33で大敗した。コラソンは連敗を止められず、通算成績は1勝8敗となった。この試合は琉球新報社の冠試合として行われた。

 コラソンは前半、相手の横一線守備を崩せずに7連続失点などもあり、11―16で折り返す。後半は守備システムを変えたが、パスミスなどで攻撃機会を失い、さらに点差が開いた。トヨタ車体の玉城慶也(興南高―早稲田大出)は2得点だった。

 コラソン―トヨタ車体戦の前に行われた大崎電気―湧永製薬戦は大崎電気が24―17で勝利した。大崎電気の東長濱秀希(興南高―日体大出)は5得点で、湧永製薬の東江太輝(那覇西高―日体大出)は無得点だった。

 コラソンの次戦は17日午後3時15分から愛知県の中村スポーツセンターで大同特殊鋼と戦う。

トヨタ車体(8勝4敗)
 33-22(16-11,17-11)
琉球コラソン(1勝8敗)

◆守備攻略できず大敗/俣野もほろ苦デビュー

 今季2戦2敗のトヨタ車体と対戦した琉球コラソン。チーム設立11年でいまだ勝利のない難敵はこの日も手ごわく、守備を崩せずに22―33と力の差を見せつけられた。

 このホーム2連戦が日本リーグデビューとなった新加入のライトバック・俣野志樹はトヨタ車体、10日の湧永製薬ともに1得点のみ。「気持ちが入り過ぎて、自分の得意なプレーで勝負できなかった。若手らしくミスを恐れずにいけなかった」とほろ苦いデビュー戦を振り返った。

 前半から相手の横一線守備が崩せなかった。石川出と佐藤草太らがポストの連基徳と連動するとうまく崩し、得点を重ねることができたが、その時間帯は続かず、逆に相手に連続得点を許した。コラソンは守備では横一戦守備とラインを上げた3―3守備で対抗し、速攻で俣野がシュートを決めるシーンもあった。しかし、パスミスやラインクロスで攻撃機を失い、後半でさらに点差をつけられた。

 厳しい試合の中でも、バックプレーヤーとポストが連動し、守備陣を崩す場面もあり、「たまたまではなく継続させる」(東長濱秀作監督)ことが重要になる。ロングシュートが武器の俣野は「ロングが脅威になればポストとの連係にもつながるはずだ」と、持ち味の発揮を目指す。(屋嘉部長将)