【中国時報】中国産カニにダイオキシン 台湾、輸入制限検討


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 台湾政府行政院の食品薬物管理署は、今年10月までの1年間に中国から輸入した上海ガニ196トンのうち、47・8トンから基準値を超えるダイオキシンが検出されたと発表した。検出率は約2割に達しており、政府は輸入制限も検討している。

 中国政府の認可を受けた養殖場はわずか31業者。ダイオキシンが検出されたカニはいずれも湖南省、江西省、浙江省、安徽省などの養殖場から輸入したもので、昨年の検査でも約4.5トンのカニから12ピコグラムと、高濃度のダイオキシンが検出されている。

 台湾の上海ガニに関するダイオキシン検査は香港に倣って昨年10月から始めたもの。昨年は業者が販売前に廃棄したため、検査結果を公表しなかった。

 中国で上海ガニの養殖に携わる台湾人業者は、無許可で養殖する業者は安全に対する意識も低く、養殖池周辺の違法な産業廃棄物の投棄も汚染の原因になっているとみている。