【中国時報】強い女性は美しい 中国の羅雨さん 足切断も挑戦次々


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 中国河南省周口市に住む羅雨は、3歳のときに交通事故に遭い、右足を切断した。子ども時代は他人と違う外見からよくからかわれたという。しかし、ふさぎ込むことなく、強い気持ちを持ち続け、人一倍努力をしてきた。そうすることで、他人と変わらないことを証明してきた。今年30歳になる彼女は、周囲から好奇な目を向けられながらも、これまでにスーパーの店員やホテルの受付などの仕事をこなしてきた。仕事を始めたばかりの頃、初恋の相手と出会い、結婚する段階まで話が進んだが、相手の両親が彼女の体を見て反対したという。このとき彼女はひどく落ち込んだ。自分の気持ちを静めるため、旅行に出た。各地でさまざまな極限運動(エクストリームスポーツ)に挑戦しては、新たな自信を得て再び強い気持ちを持つことができた。彼女はこう言う。「世の中で成し遂げられないことはない。ただ、物事を成し遂げられない人がいるだけ」。旅の途中、彼女はSNSに自分の旅行経験を書き込んだ。それが多くの人の目に留まり、彼女はとても勇気のある女性だと称賛された。彼女の勇敢な性格にほれ込んで、多くの男性が彼女に告白をした。中には、彼女と同じ障がいを持つ人もいたが、全て断った。2017年、羅雨は父の薦めで溶接工の仕事を始めた。毎日8時間以上も働いているが、一度も弱音を吐いたことはない。仕事の様子をSNSに上げると、ファンがさらに増えた。それでも彼女は恋愛には慎重だ。もう二度とあのような経験はしたくないというのが今の心境だ。