「違法工事やめろ」 市民ら抗議 辺野古


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
「プラカードを掲げ、出て行く工事関係車両に抗議する市民ら=21日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は21日午前、米軍キャンプシュワブ内に土砂を搬入した。2回の搬入で、計94台の工事関係車両が基地内に入った。

 市民らはダンプの運転手に「違法工事をやめろ」、「宝を米軍基地にするな」などと抗議した。搬入の際、京都府在住のシンガー・川口真由美さん(43)は、鍵盤ハーモニカで「今こそ立ち上がろう」や「てぃんさぐぬ花」を演奏して市民らにエールを送っていた。川口さんは「搬入中に演奏するのは初めて。楽器の音やみんなの歌声は、車両が出入りする無機質な音に負けていなかった」と話した。

 午前中は、海上での作業は確認されていない。【琉球新報電子版】