モバイルプリンス
レンタルビデオショップTSUTAYAは15日、アルバイトスタッフのツイッター投稿に「大変不適切な表現があった」として謝罪した。
アルバイトスタッフは自分の大好きな音楽グループ「防弾少年団」の悪口をお客さんが言ってたことを聞き、「許さないからな」「個人情報を取り扱う仕事上、名前など暴露可能」と投稿していた。
ツイッターでの投稿が、会社の謝罪につながることもあるんですね。
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そうだね。個人情報はとても大事で、お客さんもお店を信用して預けているよね。それが「暴露可能」などと投稿されると会社が驚くのも無理はない。
高校生や大学生でもアルバイトなどで会社やお客さんの大事な情報を扱う機会もあると思う。
それ(個人情報に関する話題)を軽い気持ちでネットに書き込むと、責任が取れなくなってしまうんだ。
気をつけないと本当に怖いですね。
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ただし、この問題はそれだけで終わらなかった。
問題発言をしたアルバイトスタッフの過去のツイッター投稿から、名前や通っている大学などの個人情報が特定されて、ネット上で拡散されたんだ。
現在、炎上してこのアルバイトスタッフに対する“ネットリンチ”になっている状態だ。
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ネットリンチは個人情報の拡散にとどまらず、アルバイトスタッフが通っていた大学へ爆破予告のメールが届き、警察官30人が出動する事態になった。
ここまでネットリンチが進むと、問題発言を起こしたアルバイトスタッフが今度は被害者になる。
ネットで過激な言葉がどんどんと飛び交い、エスカレートしていっている。
ツイッターの投稿がいろんな形でどんどんと広がっているんですね…。
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また今回は、発端となったアーティストが韓流グループ「防弾少年団」だったことから、アルバイトスタッフをたたく意見の中には、民族差別的な表現も多く見られた。
今回の一連の流れには、現在のネットにおけるさまざまな問題点が詰まっている。
逆に言えば、それだけ考えさせられる事件だったと言えるだろう。
そうですね。
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アルバイトでも仕事や会社、お客さんに関する投稿はしない。そしてネット上で個人がたたかれて炎上しているのを見ても加担しない、拡散しない。
可能であれば拡散を止める、デマが広がっているのであれば、むしろ正しい情報を拡散するなどの対応が必要だ。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。