久志診療所存続、名護市長意欲 区長会陳情受け


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名護市久志支部区長会の兼濱富男会長(右)から陳情書を受け取る渡具知武豊市長=22日、名護市役所

 【名護】2019年3月31日で名護市三原の久志診療所が閉鎖する問題で、渡具知武豊名護市長は22日、「閉鎖しないような対応をしていきたい」と前向きな姿勢を示した。同日、市東海岸側の13区長でつくる同市久志支部区長会(会長・兼濱富男瀬嵩区長)の診療所存続を求める陳情の後、記者団に答えた。区長会の陳情は診療所の休診が「久志地域住民および、地域に存在する介護施設利用者に計り知れない不便が生じる懸念がある」として、診療所の存続を求めている。渡具知市長は22日、名護市役所を訪れて陳情した兼濱会長らに「できる限り重く受け止めて、継続できるようやっていきたい」と応じたという。区長会は名護市議会にも同様の請願を提出した。

 久志診療所は北部地区医師会が名護市から建物を無償で借りて運営を続けてきたが、受診者の減少や財政負担の増大を理由に、市の施設を返還することを決めた。診療所が閉鎖すると久志地域は無医地域となることから、地元からは存続を求める声が上がっていた。