売り込めシマの逸品 きょうから離島フェア 商談会を初開催


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23日開幕の離島フェア2018(同実行委主催)を前に22日、離島の出展業者41社と県内外のバイヤー20社を招いた流通商談会が那覇市の沖縄セルラーパーク那覇で初めて開催された。普段足を運びづらい離島の特産品が一堂に会する機会を生かし、こだわり商品を求めるバイヤーと、販路を拡大したい離島の事業者が真剣な表情で商機を探った。

商談会で商談する離島事業者とバイヤーら=22日、那覇市の沖縄セルラーパーク那覇

 従来の離島フェアでは、バイヤーと一般客が会場に入り乱れ、開催期間中は具体的な商談まで至らずに名刺交換だけで終わってしまうこともあったといい、膝をつき合わせて商談する機会を新たに用意した。運営面では、8年前から「おきぎん美ら島商談会」を開催してきた沖縄銀行(山城正保頭取)がサポートした。

 商談会では、事前にマッチングした事業者とバイヤーが20分ずつ商談した。居酒屋「亀仙人」などを展開するトリムフーズ(那覇市)の照屋正敏取締役総料理長は「物語性のある離島の調味料や食材を使って、こだわった沖縄の料理を観光客にも提供したい」と述べ、商談に臨んだ。商談会後は見本市が開かれ、117社が参加した。

 沖銀法人事業部の又吉司部長は「30年も続いてきた離島フェアのように、離島の産品は市場ニーズがある。離島からビジネスチャンスを広げてほしい」と期待した。