空手道の県中学校新人大会(彩の国杯予選)は23日、うるま市の具志川総合体育館で行い、2年男子個人組手は金城亨鷹(伊良波)、2年女子は佐藤永理(沖尚)が優勝した。形は2年男子は島袋生成(沖尚)、2年女子は田場琳奈(あずさ龍鳳館)が頂点に立った。1年男子個人組手は伊礼龍寿(拳優会本部)、同女子は国吉涼花(同)が栄冠をつかんだ。1年男子個人形は奥間有(金城龍鳳館)、同女子は赤嶺真衣(同)が優勝した。男子団体組手は拳優会本部が、女子団体組手は安和龍鳳館が制した。
各個人種目の上位3人は来年3月に埼玉県で行われる全国大会(彩の国杯)に出場する。
◇間合い見切り圧倒 金城、会場驚かす技
2年男子個人組手の決勝は、金城亨鷹(伊良波)が小峯流空(拳優会本部)を圧倒し6―0で優勝した。
序盤から相手の「間合いを見切れた」と相手の攻撃を防ぎ、中段突きを3回決めた。試合途中、攻防の中で体勢が崩れてかがむように相手に背を向けたが、そのまま右足で後ろ回し蹴り。会場を驚かせる攻撃を決め、試合時間を半分以上残して小峯に圧勝した。
強さの原点は格闘技好きの父・勇さんと小学生の頃から空手の練習をしてきたことだ。「昔は遊びたい時もあった」という。しかし、大きな舞台への挑戦や道場の仲間など大きな財産を得た。「大好きな空手を続けてきてよかった」。準決勝で相手を負傷させたことを悔いつつも「技はきれいに入った」と試合展開は納得した。
今大会は理想の「相手が予想しない動き」を実践できた。全国大会は「県の代表としてまずは力を出し切る」と意気込んだ。
(古川峻)