辺野古、53台がゲート搬入 道路資材か 市民「表現の自由」、機動隊は排除


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
排除を前に、向かい合う沖縄県警の機動隊員と座り込む市民=11月26日午前9時前、沖縄県名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】新基地建設工事が続く沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では26日、午前9時前から座り込んでいた約40人の市民が強制的に移動させられ、土砂や資材を載せた車両53台がゲート内に入った。道路整備などの資材とみられる。

 「我々は表現の自由を行使して、座り込んでいるだけだ」。午前8時55分ごろ、マイクを持った男性が、市民を排除しようと集まった約30人の沖縄県警機動隊員らに対して訴えた。

 排除開始、の合図で機動隊員はゲート前のフェンスと重りの間に座り込んだ市民に駆け寄った。座り込む市民を挟むように、ゲートの内側から沖縄防衛局の職員が「警察の指示に従って退去を」と呼び掛け、機動隊員は車道から「道路上に座り込む行為をやめ、退去してください」と言葉を向けた。

 強制的に移動させられる市民は「暴力はやめて、県民を守って」「国民の権利を弾圧するな」と語気を強めて抗議した。【琉球新報電子版】