小学校の先生3人が連携プレーで人命救助 「日頃の消火訓練のたまもの」


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火災時に人命救助などを行ったとして感謝状が贈られた浜川小学校の伊礼美和子教頭(中央)と米須清博教諭(右から2人目)、湧川碧斗教諭(左から2人目)=12日、北谷町役場

 【北谷】9月に沖縄県北谷町宮城で発生した火災で人命救助に尽力したとして、比謝川行政事務組合(管理者・石嶺伝実読谷村長)は12日、北谷町立浜川小学校の伊礼美和子教頭、米須清博教諭、湧川碧斗教諭に感謝状を贈った。北谷町役場で、同事務組合副管理者の野国昌春町長が3人に感謝状を手渡した。

 9月19日、湧川教諭が学校近くで白煙が上がっている住宅を発見し、職員室に戻って火災を知らせた。伊礼教頭、米須教諭が住宅に駆け付け、伊礼教頭が消火器で初期消火をし、2人で住宅にいた車いすの60代の男性を救助した。男性は軽いやけどを負ったが、命に別条はなかったという。

 伊礼教頭は「とにかく助けたいという気持ちで入った。職員みんなで力を合わせた。命が救われたことが何よりうれしい」と述べた。その上で「教員としてこれまでやってきた消火訓練のたまものだと思う。訓練がいざというときの助けになった」と語った。

 野国町長は「日頃の訓練がいざというときに役に立つ。これからも学校や地域で消防訓練などに取り組んでもらいたい」と感謝した。