琉球コラソン泥沼13連敗 大崎電気に19―28 JHL


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは1日、宜野湾市体育館で大崎電気と戦い、19―28で敗れた。コラソンは開幕戦勝利以降、13連敗となった。大崎電気の東長濱秀希(興南高―日体大出)は3得点だった。前半は相手の攻撃の中心選手を抑えて簡単に得点させず、エース石川出のシュートなどで1点を争う展開となった。しかし、ミスで攻撃機会を失うと徐々に点数が開いた。後半になっても点差を埋めることはできなかった。コラソンは2日午後3時半から同体育館で、北陸電力と年内最後のリーグ戦を戦う。午後1時からはトヨタ紡織九州―大崎電気戦が行われる。

大崎電気 13勝1分け2敗
 28―19(13―7,15―12)
琉球コラソン 1勝13敗

◇ミス続け、攻撃機失う きょう、一丸で「脱出」挑む

コラソン―大崎 後半終了間際、切り込んでシュートを決めるコラソンの石川出=1日、宜野湾市体育館(ジャン松元撮影)

 チーム発足当初から勝ち星のない大崎電気を下し、連敗脱出を図りたかった琉球コラソンだが、自らのミスで攻撃機会を失い、19―28と敗れた。古巣との試合に燃えた石川出主将は試合後、ファミリアに「(リーグ)1位のチームと対戦して、これが実力かと痛感させられた」と悔しさをにじませた。

 前半序盤は、大崎の東長濱秀希らサウスポー選手を警戒。三村裕幸をトップにした変則の5―1守備が効果的に働き、エース石川の連続シュートなどで一進一退の攻防を見せた。しかし、チャージングやオーバーステップなど次第にミスが目立つようになる。さらに相手に先を読まれ、パスカットから逆速攻を許すなど最大11回のミスが続いて、攻撃機会を失った。後半も点差が開きかけた際、GK石田孝一の好セーブから佐藤草太が速攻を決めたものの、いい流れは来なかった。

 ベンチに戻っても声を出し続けた石川。コートに入る選手にアドバイスし、ミスした選手には引きずらないように声を掛けるなど主将としての役目をこなした。「きょうはシュートしか狙っていなくて空回りした。ベンチで見ていて悔しかった。冷静さが欠けていたところは、反省しないといけない」と振り返る。

 2日は年内最後の試合となる。東長濱秀作監督は「攻撃を改善することで、勝利へ活路を見いだせる」と分析。チーム最多得点の石川は「絶対に勝って(年内を)締めくくれるようにしたい」。チーム一丸となり、連敗脱出へ年内最後の試合に挑む。

 (屋嘉部長将)