コラソン連敗止まる 北陸電力と24―24引き分け JHL


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琉球コラソン―北陸電力 後半、ディフェンスの上から力強いシュートを決めるコラソンの俣野志樹=2日、宜野湾市立体育館(古堅宗陽撮影)

 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは2日、沖縄県の宜野湾市体育館で北陸電力と戦い、24―24で引き分けた。連敗は13で阻止し、14試合ぶりに勝ち点を手にした。北陸電力の銘苅淳(那覇西高―筑波大出)は無得点だった。

 前半は相手の高さある守備を崩せず、8―13と伸び悩んだ。後半はコートを広く使った攻撃とポストとの連係がはまり、連続得点で追い上げて逆転。しかし、最後はパス回しをカットされ、逃げ切れなかった。

 コラソン戦の前にあった大崎電気―トヨタ紡織九州の試合は29―23で大崎電気が勝利した。大崎電気の東長濱秀希(興南高―日体大出)は2得点だった。

 リーグは約2カ月の中断期間となり、コラソンの次戦は来年2月9日午後2時から名護市の21世紀の森体育館で大崎電気と戦う。

逃げの姿勢で目前勝利逃す

 前半の5点差を後半に猛追し逆転、勝利が目前だった琉球コラソン。しかしGKも含めた終了間際のパス回しのボールを奪われる。終了のブザーと同時に決められた同点ゴール。開幕戦以来の白星が逃げた。石川出主将は「最後のプレーは誰も悪くない。チームとしてもう一点取りにいく気持ちになれなかった」。連敗は13で阻止し、勝ち点は取れたが勝利はならず、選手の表情は晴れなかった。

 8―13で折り返した後半、松信亮平や連基徳のポスト選手との連係で攻撃の歯車がかみ合い始めた。さらに右サイドの浅井悠、左サイドの堤裕太らがコートを広く使い、バックでは石川、村山裕次が相手守備陣を引き連れて、空いたスペースから俣野志樹がロングシュートや速攻などで得点を重ねた。

 守備もGK石田孝一の好セーブなどで得点を許さず、浅井からの4連続得点で逆転したが、最後の逃げの姿勢で勝利がこぼれた。

 ホーム戦での白星はならなかったが、シーズン途中加入の俣野がチームに適応し始めるなど明るい兆しも。俣野は「引き分けという結果だけど、コラソンの新しい武器になれたかな」と自信も見えた。約2カ月の中断期間がある。俣野は「もっとほかの選手とコミュニケーションを取って、積極的に点を取りにいきたい」と左の大砲としての覚醒を期待させた。
(屋嘉部長将)

コラソンの力が上昇

 銘苅 淳

 北陸電力の銘苅淳(那覇西高―筑波大出)の話 沖縄で試合をするのは7、8年ぶりになるが、コラソンのチーム力が上がったりファミリアの声援が大きくなるなど、ハンドボールが文化として定着しているように感じる。プレーヤーとしてコートにいる時は百パーセントの力で戦い、チーム全体が迷いなくプレーできるよう、これまでの経験を伝えていきたい。

 ◇ハンドボール 日本リーグ(2日・広島市佐伯区SCほか)

▽男子
琉球コラソン 1勝1分け13敗
 24―24(8―13,16―11)
北陸電力 3勝1分け12敗