【石垣】外国人従業員が慣れない日本での生活でトラブルに巻き込まれる事態を防ごうと、ホテル業などを手掛ける美ら花グループ(石垣市)はこのほど、石垣市内の南の美ら花ホテルミヤヒラで、同グループで働く技能実習生らを対象にした講習会を開いた。八重山署職員を講師に、日本で生活する上での注意事項などをアドバイスした。
美ら花グループは現在、台湾や中国、キルギスなど6カ国・地域からの23人を雇用している。石垣島で在留資格を持ち労働している外国人の約1割が同グループで勤務しているという。
石垣島への海外観光客増加に対応するため、同グループは今後、外国人従業員を40人ほどにまで増やしたい考えだ。今回のような講習会など、外国人が労働・生活しやすい環境を整備することで、今後の受け入れにつなげる狙いもある。
講習会では在留カードの取り扱いや防犯講話、自転車の交通ルールなどが説明された。美ら花グループの親盛一功社長は「会社でもマナーなどは説明しているが、いろいろな話を聞くことで意識も変わってくる。無事に帰国できるように、そして紹介先や地元の信用を高めていくためにも、八重山署や地域と連携しながら継続していきたい」と話した。