【中国時報】読めない名前変えたい 香港の学生、親に訴え


社会
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 親は、子どもの将来が順調にいくようにとの願いを込めて名前を付ける。その際、姓名判断によって付けることも珍しくない。しかし、親が占いを信じ過ぎたために、子どもに迷惑が掛かってしまうこともある。香港のある学生がネット上に名前への不満を投稿した。彼の両親は迷信を信じすぎたために、占い師の姓名判断に子どもの名前を委ねてしまった。占い師は、中国の古語である「飛黄騰達」(人生を順調に駆け抜けて出世するようにとの意)にちなんで、名前を「〓●」(発音:ビンタ)と名づけた。しかし、この2文字を読める人はほとんどおらず、何より画数が多いことが、彼の悩みだった。

 名前には両親の彼に対する思いが込められているのだが、あまりに特殊な名字と名前のために、当の本人はかえって迷惑を被っているという。小学校時代はよくからかわれ、同級生からは「雷雷雷龍龍龍」と三つ続けて呼ばれた。中学校に上がると、「おい」とだけ声を掛けられることもしばしば。先生たちも頻繁に呼び方を間違えるので、よく皆に笑われた。

 これまでで最もつらかった経験は、試験の際に画数が多すぎて書くのに苦労したこと。ときどき書き間違えてしまい、書き直すのに時間がかかってしまう。そこで両親に、改名を訴えた。彼の現在の夢はもうすぐ18歳(成人)になるので、自分で改名申請を行うことだ。

※注:〓は「森」の木が「雷」
※注:●は「森」の木が「龍」