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障がい者雇用に利点 南風原新川自治会、勉強会 大宮工機が職場環境改善を報告 「社員互いに優しく」

大宮工機での仕事内容などについて、自分の言葉で発表する小橋川聖さん(右)と、大宮工機の宮城光秀専務=11月27日、南風原町新川の新川コミュニティーセンター

 【南風原】誰もが住みやすい地域づくりを目指す沖縄県南風原町新川の第2回勉強会が11月27日、新川コミュニティーセンターで開かれた。建設機械のレンタルを手掛ける大宮工機(南風原町宮平)の宮城光秀専務と、大宮工機で正社員として働く小橋川聖さん(34)が講演した。障がいがある小橋川さんは言葉がうまく話せないが、言いたいことを手帳に文字で書いてコミュニケーションを取っている。小橋川さんを雇用するまでの取り組みや、小橋川さんの採用後に会社全体の職場環境が改善した事例などが報告された。多くの住民が熱心に聞き入った。

 小橋川さんは2009年、町内にあるワークプラザ南風から、就職に向けた訓練をする施設外就労として大宮工機で訓練を始め、11年に正社員として雇用された。現在は高圧洗浄機を使い、返却された建設機械を清掃する仕事などを任されている。


小橋川聖さんの手話ダンスに手拍子をする新川自治会の住民ら

 「3日のよる金よう日 きゅうりょうではえばるレストランでうなぎたべたよ ぼくのおごりで」。小橋川さんの手帳の一ページには、両親と共に外食したと記されている。宮城専務はこのページを見せ「毎月の給料日の後、聖さんからこんな報告をもらう。雇用者として、こんなに幸せを感じることはない」と力を込めた。

 宮城専務によると小橋川さんを雇用する上での工夫として、小橋川さんは体調が悪くても仕事を優先することがあったため、朝夕体温を記録し、他の従業員に見せる決まりをつくった。

 ほかにも、大宮工機は小橋川さんのためのロッカー整備がきっかけとなり全社員のロッカーを整備し、終業時間を早め休日を増やした。宮城専務は「小橋川さんを採用し社員の待遇改善に取り組むことができた。障がいの有無に関係なく、健常者にも苦手なことがあると気付くことができ、社員が互いに優しくなれた」と報告した。

 小橋川さんは「大宮工機で働いて8年目になります」と書いたメモを見ながら自分の言葉で自己紹介。宮城専務がメモを読み上げ出席者に伝えた。趣味の手話ダンスで「世界に一つだけの花」を披露すると大きな拍手が送られた。

 参加した池宮城真紀子さん(47)=町新川=は「会社全体の環境改善が実現し、とてもいいと思った。臨機応変に障がいのある人に対応することが大切だと感じた」と話した。