「先生の声が聞こえない」「音に敏感な子が驚いた」 米軍機騒音で授業中断19校 17年11月の嘉手納周辺


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 米軍嘉手納飛行場に隣接する沖縄県嘉手納町、北谷町、沖縄市の公立学校で昨年11月、米軍機の騒音が原因で授業を中断した学校が小学校11校、中学校5校、県立学校3校の計19校あったことが県教育委員会の調査で分かった。5日の県議会代表質問で平敷昭人県教育長が赤嶺昇氏(おきなわ)に答えた。

 調査は、嘉手納飛行場へF35ステルス戦闘機などが飛来するなど、同飛行場への外来機の飛来が相次いだ2017年11月に、米軍機の騒音などによる学習活動への影響を調べるために3市町42校で実施された。

 学校からは「(騒音で)先生の声が聞き取りにくく授業が中断した」「音に敏感な児童が驚いた反応を見せた」などの報告があった。

 騒音のほか、13年9月の米海兵隊所属の大型バスによる嘉手納小学校への無断侵入や侵入による水道蛇口、木製花壇の破損、昨年12月の普天間第二小への米軍ヘリ窓落下など、米軍による公立学校への被害は13年~17年の過去5年間で4件だった。