【伊平屋】伊平屋村出身の美容師、大見謝友和さん(32)が韓国・ソウルで経営する美容院「マルニ・ヘアー」がこのほど、韓国最大級のヘアデザイン大会で七つの賞のうち3賞を獲得した。同店は昨年の同じイベントでも3賞を獲得しており、韓国美容界での存在感を高めている。
大会は「ダ・インスパイア2018」で、美容院向けの薬剤などを製造販売するミルボンが主催。9月から11月にかけ、国内8都市、アジア4都市でそれぞれ開催している。韓国では11月6日に開催され、約100人が出場したという。
自身も「デザイナー賞」に輝いた大見謝さんは「切磋琢磨(せっさたくま)できる仲間に感謝している。韓国の美容業界に店の名をさらに刻んでいきたい」と喜んだ。
那覇国際高校、福岡の専門学校を卒業後、勤務していた大阪の美容院の姉妹店として2013年に「マルニ・ヘアー」を開店した。ソウル市内の流行発信の中心地・シンサ地区に店舗を構えている。日韓双方のスタイルを生かしたデザインが持ち味だ。大見謝さんを含め日本人4人、韓国人4人の計8人のスタッフがいる。「来た当初は言葉も分からず辛いものも食べられなかった。日本人でも、韓国で結果を出すとの思いで続けてきた」と笑う。
大見謝さんは現在、接客業務に加え、数々の受賞歴から韓国各都市でのセミナー講師、専門誌への作品掲載、コンテスト審査員など、幅広く活躍している。
大見謝さんにとって、客との日々の会話も大切なひとときだ。沖縄についても話題になるという。「韓国の人に沖縄を好きになってもらいたい」と、故郷を思いながら奮闘している。
(長濱良起通信員)