ダイバーとのいい話


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12月3日、三重城小船溜でハリス1.75号の細仕掛けで40センチオーバーのカーエーほか、アーガイやシャクチ、センスルーなどを釣った平良真一さん

 那覇ふ頭三重城小船溜(だまり)、通称「三重城漁港」は、以前はごみ問題に悩まされていた釣りポイントだが、有料化してからはごみの問題もほとんどなくなり、南部の人気ポイントの一つとなっている。日中にカーエーが釣れ、アーガイやその他の魚も釣れているという情報が入り、3日午前8時に現場を訪れた。

 現場に到着すると、釣りの準備をしている途中に誤ってリールを2個海中に落としてしまった釣り人に出会った。そのうちの1個は買ったばかりで諦めがつかない様子。守衛の方に相談したら、通りがかりのダイバーさんに段取りをしてくれて、そのダイバーさんは快くリールの回収を引き受けてくれた。

 5メートルほどの海底に潜るとすぐに2個のリールを回収し、お礼も受け取らずに立ち去った。釣り人のマナーが問われ、ともすると敵対する釣り人とダイバー、そして施設の管理人だが、目の前で起こった出来事に心が和まされて取材再開。

 好天の下、フカセ釣りではアーガイやオーバチャー、シャクチやグルクマー、マーエーなどがコンスタントに釣れ、本命のカーエーも2匹釣れた。カゴ釣りでは前述の魚以外に中型のタマンまで釣れた。釣果もさることながら、そこで釣りをしていた常連たちのマナーを守って釣りを楽しむ姿に、すがすがしい気持ちで取材を終えることができた。

 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

11月25日、石垣島新川海岸で8.16キロのクブシミを釣った新城英勇さん(左)
12月1日、知念海岸で65センチ・3.65キロのアカジンを釣った久山一成さん

12月3日、勝連海岸で133センチ・28.7キロのロウニンアジを釣った前田早人さん
12月1日、恩納村海岸で72.7センチ・5.2キロのタマンを釣った中山聡さん

12月9日、読谷海岸で45.2センチ・1.56キロのチンシラーを釣った宮里利幸さん(銀礁会)
12月8日、読谷海岸で71.5センチ・6.37キロのマクブを釣った宮里伸政さん(マギーズ)

12月9日、那覇一文字で52.9センチ・2.04キロのヒレーカーを釣った仲里勇太郎さん
12月9日、糸満釣り筏(いかだ)でクチナジとイシミーバイを釣った座安あいとさん

12月5日、西崎海岸で62センチ・3.32キロのタマンを釣った与那覇博晃さん
11月20日、石垣島明石海岸で84センチ・7.5キロのカースビーを釣った小島大護さん