防衛局15日も土砂投入 「怒りを持って反発する」 市民らカヌー25艇で抗議 


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14日からダンプで運んだ土砂を投入している埋め立て予定区域=15日午前9時19分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は15日午前、14日に続いて埋め立て予定区域に土砂を投入した。午前11時には玉城デニー知事がゲート前を訪れる予定だ。

 米軍キャンプ・シュワブの沿岸にあるK9護岸に接岸した台船から複数のダンプが次々と土砂を運び、埋め立て予定区域に投入した。1台のダンプが土砂を投入してから、次のダンプが土砂を投入するまでの時間は1、2分。新基地建設に反対する市民は抗議船2隻、カヌー25艇で抗議している。抗議のためフロート(浮具)を乗り越えたカヌーメンバーを海上保安庁が拘束する場面もあった。

 抗議船の船長を務めた牧志浩さんは「民意を無視して政府は土砂投入した。政府は新基地建設に反対する県民を諦めさせるつもりだろうが、逆だ。民主主義をないがしろにする政府の姿勢に県民は怒りを持って反発する」と憤った。

 一方、シュワブゲート前では午前10時時点で市民約160人が座り込んでいる。【琉球新報電子版】