網走に沖縄の風 糸満文化協 30周年記念し訪問


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糸満市文化協会の30周年を記念し、文化交流団として網走市で公演したメンバー=北海道網走市(市文化協会提供)

 【糸満】糸満市文化協会(仲宗根巴津美会長)はこのほど、30周年記念として糸満市と友好都市の北海道網走市で開かれた第19回市民文化フェスティバル舞台芸能発表会(網走市文化連盟主催)に特別出演した。仲宗根会長をはじめ、舞踊9人、地謡5人の計14人の会員が文化交流団として5演目を披露し、最後は観客とカチャーシーを踊って交流を深めた。市文化協会の沖縄県外公演は初めて。

 舞台芸能発表会は、網走市のエコーセンターで開かれた。日本舞踊やフラダンス、バレエなどさまざまな団体が出演した。

 文化交流団の公演は、色鮮やかな衣装と花笠が印象的な「四つ竹」でスタート。仮面を付けて踊る「醜童節」など5演目を披露した。衣装や楽器の説明もし、会場は沖縄ムードに包まれた。

 公演に先立ち、網走市内のサービス付き高齢者向け住宅「ありあけ2番館」で慰問公演も行った。

 交流団のメンバーで市文化協会の仲宗根玲子事務局長によると、「いいものを見せてもらった」「来年も来てね」など多くの観客が笑顔で話し掛けてきたという。仲宗根事務局長は「流派を超えて文化協会が一つになれた。これからも地道に活動しながら、確かに手応えがあるものを届けていきたい」と語った。