「タクシーで住民便利」 沖縄・伊江島観光バス 新車3台、運行開始


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新規にタクシー部門を新設し、運行を開始した伊江島観光バスの職員ら=11日、伊江村川平の同社

 【伊江】伊江島観光バス(山城克己社長)が新規事業としてタクシー部門を新設し、11日運行を開始した。新車3台を購入し、車体には伊江村の花木ハイビスカスがデザインされている。

 村内では、唯一のタクシー会社「伊江島交通」が2月1日から、運転手不足と経営難を理由に日中の運行を休止し、午後6時から翌午前2時のみ運行している。観光客をはじめ車を持たない高齢者が通院や買い物など生活の足として利用しており、村民生活に支障が出たため、現在は1台だけ日中の運行を再開し、予約に応じて台数を増やし対応している。

 伊江島観光バスの山城社長は「島を訪れる観光客や村内の高齢者のニーズに応えるため事業を始めた。村民の足として貢献したい」と意気込みを語った。初めて乗車した客は「とても乗り心地がいい。台数も増え、これまでの不便さが解消される」と喜んだ。

 同社は午前7時から午後6時までの運行。問い合わせや予約は(電話)0980(49)3855。

 (金城幸人通信員)